こんにちは、ジュンCAMP
(Follow @Jun_CAMP_blog)です。
「これから家族で最初に買うテントとしてスノーピークのエントリーパックTTは買いなのか」
と悩んでいるお父さんお母さんに向けて、エントリーパックTT使用歴2年以上となりましたのでレビューします。
あくまで個人の感想となります。
今回はエントリーパックTTについての後編、デメリットを解説します。
それでは解説していきます。
エントリーパックTTのデメリット編
区画サイトだと公式のような設営ができないので工夫が必要
まずこちらの図を見て下さい。
公式の張り方ですとフリーサイトなら問題ないのですが、区画サイトになりますと一般的には8-10メートル区画が一般的だと思います。
図を見て頂けるとわかりますが、公式通りに設営しますととても区画サイトにはおさまりません。
ぼくも初めてのキャンプではどう張ればいいのか迷いました。
そこでまず考えたのが
なんとか区画にいれようとするとテントをタープの中に入れることになり、タープ下を有効に使えません。
そこでぼくがいつも区画サイトでの張り方をご紹介します。
区画サイトでエントリーパックTTを上手に張る設営方法
この張り方が一番空間を無駄に使うことなく使用できるので一番ベストと考えています。
動画も参考にしていただければさらにわかると思います。
またタープは小川張りのように少し難易度の高い張り方ではないのもポイントです。
コネクションテープは使用しません!
上図(図3)のようにテントを斜めに張ることによって、タープ下のスペースを確保することができます。
またヴォールトは出入口が前方左側にありますのでこの張り方がベストだと思います。
実際に張ってる様子がこちらです。
この時は翌日が雨予報だったので入り口とタープを重ねてます。
こちらは左右対称バージョンです。
またこちらの張り方でも綺麗におさまります。
まずタープを対角線上に設営する方法です。(図4)
車のスペースに注意が必要ですが、こちらも区画サイトを有効に使えます。
ただ若干テントがタープの中に入ってくるので少し狭く感じるかもしれません。
コネクションテープは使用してもしなくてもどちらでも問題ありません。
どちらの張り方も先にタープを張ることをオススメします。
テント内の高さが低い
お子様なら問題ないのですが、成人男性ではすこしかがむことになります。
出典:スノーピーク
こちらはそこまでデメリットとは感じませんが、気になる人は気になると思うので記載しました。
実際室内高さは150cmしかないので腰をかがめることになります。
ただインナーテント内に長くいることはないので(基本はタープ下に長く滞在します)、寝る時だけなのでそこまでデメリットには感じません。
これは個人差によって感じ方が違うので一度お店で確認してみるといいと思います。
付属のアルミペグが曲がりやすいので硬い地面だと無理がある。
付属するペグが写真のようにアルミのペグになるのですが、キャンプ場によっては地面が硬いと簡単に曲がってしまいます。
付属のアルミペグをメインで使用することはあまりおすすめしません。
ぼくはスノーピークのソリッドステーク30をテント購入時に同時購入しました。
ただ必要箇所全部購入するとかなりの金額になるので、テント廻りをソリッドステーク30(計10本)、自在ロープ部分をアルミペグとわけて使用してます。
ペグの本数が多いのでペグ打ちとペグ抜きが少ししんどい。
図を見て頂けるとわかりますが、ペグの本数がとにかく多い。(計22本)
カマボコ型のテントの場合は、ペグを打つのも撤収時にペグを抜くのもしんどく感じます。
こればかりは対策はないので、そういうものだと割り切って慣れるしかないでしょう。
その分風にはかなり強いテントです。
フレームにピンを通す際もう片方のピンが抜けやすい。
下写真のように設営時スリーブに3本のフレームを通すのですが、フレームの片側にピンをさしてもう片側をいれようとすると非常に抜けやすいのです。
これはピンとフレームの径があっていないのが原因です。
これは設営時に誰もが当たる壁だと思いますが、片側が抜けないように意識して設営することになります。
片方のピンが入ってる状態でもう片方のフレームにピンを入れる際、フレームを押すイメージでいれるとうまくいきます。
このときは片側を誰かに抑えてもらってたほうが楽です。
慣れてくるとひとりで設営できますがこのときは少しコツがあります。
この扇状のカタチにもっていくのが最初に苦戦する所でしょう。
逆に言うとこのカタチにもっていけばあとは簡単です
ちなみにランドロックなどのスノーピークのスタンダード以上のテントはこのようにピンをフレームにいれると固定される形状になってます。
冬場はやはり使いづらい。
エントリーパックTTの最大のデメリットはこれだといっても過言ではありません。
冬キャンプにはむいてないのです。
理由はふたつあります。
①タープ下での食事が寒すぎてできない
とくに女性は冷え性なので11月近くなるともうタープ下で食事は寒すぎるということです。
前室で食事をするには狭すぎるし、インナーテント内での火器使用は危険です。
②スカートがついていない
ヴォールトはテント下に隙間があいてるのでそこから隙間風がはいってきます。
スカートとはテントの下から隙間風がはいらないように、このようなテント下部の布?的なピラピラしてるものです。
こちらは対策としては自作でスカートを作成すれば問題はありません。
実際にぼくもビニールシートをほそく切りクリップでとめてました。
(これもだんだんめんどくさくなるのですが・・・)
それでは冬もキャンプをしたい場合どうすればいいか。
対策としては下記2点だと思います。
- 最初から冬キャンプも視野にいれてるならツールームテントの購入する。
- 冬になったら連結可能なメッシュシェルターかリビングシェルを追加購入する。
ぼくも初年度は12月の末にテントのみで富士山のふもとのやまぼうしキャンプ場にいきましたが、やはり色々と無理が生じ子供が風邪をひいてしまいました。
この失敗を踏まえてメッシュシェルターの購入に踏み切りました。
つまり冬もバリバリいくのであれば、最初からツールームテントを購入することをおすすめします。
(当時エントリー2ルームエルフィールド/スノーピークを買えば良かったかなと思いました(汗))
またすでに今年エントリーパックTTを購入した方で、これから冬もやっぱり行ってみたいと思うのであればメッシュシェルターやリビングシェルを連結するということも視野にいれてみてはいかがでしょうか?
メッシュシェルターとの連結はこちらで詳しく解説してます。